研究内容

分子生理学研究室では、緑藻の一種である クラミドモナス (Chlamydomonas reinhardtii ) を用いて、下記の2つのテーマを大きな柱として研究しています。それぞれをクリックすると、詳細な説明のページに飛びます。

分子生理学研究室の最近の研究成果に関する和文資料

クラミドモナスについて

model chlamydomonas
F: 鞭毛 N:核 E:眼点 C:葉緑体 P:ピレノイド

クラミドモナスは2本の鞭毛を持つ緑藻です。この生物はモデル生物として下に挙げたようなメリットを持ち、鞭毛の構築と運動機構の研究において分野を先導する立場にあります。

最近の研究によれば、クラミドモナスの鞭毛関連遺伝子のほとんどは哺乳類にホモログが存在し、そのいくつかはヒトの遺伝病として古くから知られている不動繊毛症候群(男性不妊症、慢性の気管支炎などの症状を示す)の原因遺伝子であると言われています。また、最近、腎臓疾患や内臓逆位など、これまで鞭毛・繊毛とは直接関連づけられていなかった疾患との関連も見いだされ、クラミドモナスを用いた研究は医学分野からも注目されています。

参考となる動画

(mpegファイルが別ウインドウで開きます。1:2.0 MB, 2:1.6 MB)
  1. クラミドモナスの鞭毛打。2枚のガラスに挟まれている細胞を高速度カメラで撮影したもの。1/ 13倍速。
  2. クラミドモナスの光忌避反応。クラミドモナスはふつう鞭毛を前にして平泳ぎ(繊毛型波形)で前進遊泳するが、突然強い光があたると泳ぐ方向を逆転する。ここでは赤いフィルターを急に外すことによって、その反応をおこしている。強い光があたると眼点(上図参照)に存在する光感受性のイオンチャネルが開いて細胞の膜電位が変化し、ついで鞭毛内のカルシウムイオン濃度が上昇、それによって波形が鞭毛型に変換するためであると考えられている。しばらくすると前進遊泳に戻る。1倍速。

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