科目選択の手引

教養課程での学習

生物学科・植物学コースは,植物を対象とした基礎的な生物科学を専攻しようとする学生のために設けられたコースである。植物学は,酵母,微細藻類を用いた基本的な生命現象の解明,高等植物の形態形成や環境への応答といった個体レベルの問題,さらには,個体あるいは種間の相互関係など,その対象とする研究領域はきわめて広範囲にわたる。植物学の研究は,植物の示す興味深い生命現象の解明を目的とする。また食糧危機への対応,地球環境の改善,生物多様性の維持などの人類の抱えた課題への解決をめざすという使命もある。本コースでは,最新の解析技術を駆使して現象の分子レベルの仕組みを理解する人材や,人類の抱える問題を解決するための基礎的研究を担う人材を育てることを目標としている。生命現象は複雑であるため,あらゆる学問分野の知識を貪欲に吸収し,問題を多方面から捉えるという視点をもつことが大切である。したがって,植物学を志す諸君は前期課程では,以下の基礎科目,総合科目を積極的に勉強してほしい。

1.基礎科目

生物学科では基礎講義科目として以下の自然科学系科目を特に重視している。


生命科学Ⅰ(1学期)(理科2,3類)

生化学・分子生物学・細胞生物学の初歩を,特に物質面から講義する。生命の基本単位である細胞の構造,それを構成する生体物質の構造と機能,生体構成物質の遺伝情報とその情報の流れ,生命活動の基礎となるエネルギー代謝の仕組みなどの生命科学に必要な基礎知識を学ぶ。

生命科学Ⅱ(2学期)(理科2,3類)

細胞生物学を中心に細胞の構造と機能の初歩を講義する。細胞小器官,細胞膜,細胞骨格の構造,細胞運動や細胞周期,減数分裂の仕組み,染色体の構造と遺伝学の基礎,遺伝子工学としての遺伝子操作の基礎,代謝調節のシグナル伝達とホメオスタシス,などを学ぶ。

生命科学(1学期)(理科1類)

入学前に物理、化学を主に学んだ学生にも理解できるように、生命科学全般を初歩から学ぶ。分子生物学、生化学、細胞生物学、遺伝学、遺伝子工学、そして私たちの身の回りの生命現象にも言及する。

2.総合科目

生物学科では自然科学系の科目のうち、以下の履修を奨励する。

分子生命科学(文科生)

分子生物学と生化学,細胞生物学の基本を学習し,生体を構成する物質の機能について学ぶ。

細胞生命科学(理科1類・文科生)

細胞生物学の基本を学習し,生体物質から細胞,組織,個体へと連なる生命科学の基本概念を学ぶ。

動物科学(2年生)

 神経,筋肉,内分泌,免疫など動物に特徴的な生命現象について講ずる。

植物科学(2年生)

光合成,窒素代謝,植物ホルモンなど植物に特徴的な生命現象について講ずる。

生命科学実験(理科1類2年生)

生命科学を主体とする実験科目。

3.指定科類以外からの進学

平成20年度からの進学振分け制度の変更に伴い、生物学科(植物学)では別に要求科目・要望科目を設けている。指定科類以外から各学科に進学を志望する学生は、その学科の要求科目を第3学期終了までに修得していなければ、その学科を志望することはできない。詳細については、「進学振分け準則」および「履修の手引き」を参照すること。

生物学科(植物)では、以下の科目を要求科目として設定している。

基礎科目(基礎実験)

「基礎物理学実験、基礎化学実験」(計4単位)または
「基礎物理学・化学実験、基礎生命科学実験」(計4単位)

基礎科目(数理科学)

「数学Ⅰ、数学Ⅱ」(計8単位)
(文科生は基礎科目(社会科学)の「数学Ⅰ、数学Ⅱ」(計4単位)
で置き換えることができる。)

基礎科目(物質科学)

「力学、電磁気学、熱力学または化学熱力学、構造化学、物性化学」から4科目(計8単位)

基礎科目(生命科学)

「生命科学、生命科学Ⅰ、生命科学Ⅱ」から1科目(2単位)

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