人類学コース(明治26年創設)においては、進化、変異あるいは適応などの観点から、人類とその生活を対象として研究が行われています。簡単にいえば、人類が1)生物として他の動物に比べていかなる特性と多様性を有し、2)これらがいかにして獲得され、どのように発展し、3)それによっていかに人類独特の生活が展開し、4)逆にそのような生活と環境が生物としての人類にいかなる影響を及ぼしているか、ということを現在及び過去の人類とその生活の証拠から解明することです。人体に関する研究が生物学の立場から行われているのは当然ですが、人類を理解するのに欠くことのできない文化面についても、その主体である生物としての人類を中心とし、また理学の立場に立つという意味で、文化人類学とは異なる見地から研究教育が進められています。
最近人類学コースで行われている主な研究には下記のものがあります。化石人類やわが国の縄文時代から現代に至る種々の時代の人骨に関する形態学的研究:人類の遺伝学的多様性と適応・小進化に関する研究:ヒトの生物学的特異性、特に脳の進化に関する研究:ヒト並びにその他の動物の行動・心理・文化の進化に関する研究:ヒトの社会行動を決定する遺伝的及び文化要因の集団生物学的研究。なお、人類学関係の教育・研究は、総合研究博物館、大学院新領域創成科学研究科人類進化システム分野、産業技術総合研究所の協力をも得て進められています。これらの研究は講座にとらわれず、研究のテーマにより教員・院生のグループの形をとって行われています。 詳しいことは、以下の人類学教室のホームページを参照のこと。 人類のホームページへリンク