教授/小島 茂明 (こじま しげあき)
環境学研究系 自然環境学専攻 海洋環境学講座 地球海洋環境学分野 海洋研究所B棟
潮間帯から深海底まで、多様な海底環境の底生生物(ベントス)を研究対象として、様々な角度から研究をおこなっています。現在の主要な研究課題は以下の通りです。1)深海底に様々な距離をおいて分布する熱水噴出域や冷湧水域などに見られる化学合成生物群集を構成する動物群の進化や集団構造を分子系統学の手法を用いて解析するとともに、固有種のプランクトン幼生の飼育実験や細菌との共生様式を研究しています。2)海洋環境変動が深海生物の遺伝的な集団構造にどの様なパターンを形成してきたかを明らかにする事を目的に、過去に大きな最終氷期に大きな環境変動があった日本海の深海底魚類の集団構造をオホーツク海や太平洋の集団と比較しています。3)沿岸環境浄化の場であり、高い生物多様性を持つ日本の干潟の生物多様性を保全するための基礎データ収集を目的に、干潟の代表的な動物群である巻貝類を対象として、全国の干潟で分布調査と集団の遺伝学的特性の解析をおこなっています。また干潟の底生生物を沿岸環境の浄化に利用するための研究をおこなっています。
藤倉克則、小島茂明、橋本 惇 (2008) 化学合成生物群集の分布.「深海生物研究の現在-深海潜水調査船の観た生物の生態」東海大学出版会、印刷中 渡部裕美、小島茂明 (2008) 熱水噴出域固有動物群の分散と種分化. 「海洋生命系のダイナミクスシリーズ第1巻 海洋の生命史-生命は海洋でどう進化したか」東海大学出版会、近日刊行予定 小島茂明 (2008) 日本沿岸における底生動物の分散と遺伝的分化. 「海洋生命系のダイナミクスシリーズ第5巻 海と生命」東海大学出版会、印刷中 小島茂明、足立健郎、児玉安見 (2007) 日本海における深海生物相形成と海洋 環境変動 -深海性底魚を例として-.化石、82、67-71